結婚相談所型 知識

結婚相談所型の基礎知識

結婚相談所にはいくつかの種類があります。

結婚相談所の分類は他の婚活ジャンルに比べて複雑です。

大きく分類すると

①仲人型
②データマッチング型
③店舗型
④オンライン型

上記4種類に分類することができます。

①仲人型と②データマッチング型の分類は相手を仲人が選ぶのか、登録データ上から機械的に選ばれる(または自分で選ぶ)のかの違いです

③店舗型と④オンライン型の分類は店舗に行って活動をするのか、店舗に行かずにオンラインで活動するのかの違いです

①~④までがきれいに分かれているわけではなく、①と②が重複したり、②と③が重複したりする相談所もあります。

結婚相談所には様々な種類がありますので、しっかりとその違いを理解してから入会するようにしましょう。

 

この記事では

・運営会社
・料金
・会員データ
・紹介人数

についても比較してまとめています。

 

結婚相談所の分類

①仲人型
②データマッチング型
③店舗型
④オンライン型

 

 

■仲人型

二人の間を取り持ってくれる「仲人」がいる相談所が「仲人型結婚相談所」です。

「仲人」と呼んでいる相談所もありますが、相談所により「専任スタッフ」「コンシェルジュ」「アドバイザー」など、呼び方は様々です。

仲人は相手を紹介してくれるだけではなく、相談に乗ってくれたり、アドバイスをしてくれたり、お見合いの日程調整や立ち合いまでしてくれる相談所もあります。

それぞれの相談所により、仲人がサポートしてくれる範囲が違いますので、入会前に必ず確認しておきましょう。

 

■データマッチング型

自分が相手に求める条件を提示し、登録されている会員のデータベースから条件に合う相手を機械的にマッチングさせるタイプの相談所は「データマッチング型」と呼ばれています。

データマッチングは仲人型の相談所がやっていないわけではありません

今どき、仲人が会員のアルバムを一枚一枚めくっているところなど、一部の相談所を除いてほぼないでしょうから、データマッチングはどこでもやっています。

しかし、データマッチングした相手が仲人を介さずにそのまま紹介される場合、または自分自身でPCやスマホから会員検索をして紹介してもらうのなら、それは「データマッチング型」です。

データマッチングによって条件に合致した複数の会員の中から仲人が選定して紹介している場合は「仲人型」になります。

 

■店舗型

店舗型の結婚相談所には、ほぼ仲人(専任スタッフ・コンシェルジュ・アドバイザーなど)が存在するため「店舗型=仲人型」と言っても差し支えないのですが、店舗に行かなくてもネットで婚活ができてしまう「オンライン型結婚相談所」があるために、敢えてここでは店舗型とオンライン型を区別するために「店舗型結婚相談所」も分類の一部としました。

店舗の維持費と仲人が介入する人件費が料金に上乗せされるため、全ての婚活サービスにおいて料金が最も高額です。

結婚相談所の会員はその料金を支払えるだけの貯蓄がある人の集まりですから、他の婚活サービスと比較して、会員が高学歴・高収入の傾向にあります

 

■オンライン型

「オンライン型結婚相談所」は店舗に行かずにネットで婚活ができる仕組みになっています。

店舗が無いから仲人がいないというわけではありません。仲人という呼び方ではないとしても、電話やメールなどで担当スタッフに相談ができるようになっているところもあります。

但し、あくまでもオンラインでの活動がメインになりますので、仲人の介入度合いは店舗型の相談所とは比較にならないほど低いと考えてよいでしょう。

多少の質問はできても、基本的にはPCやスマホを使って自分の力で活動します。

店舗の維持費と仲人の人件費がかからない分、料金が安く抑えられます

但し、婚活サイトや婚活アプリよりは全然高額です。

 

運営会社

主な結婚相談所の運営会社を調査しました。

調査日:2020年1月5日

結婚相談所 運営会社一覧

調査したのは

・パートナーエージェント
・オーネット
・IBJ
・ツヴァイ
・ゼクシィ縁結びエージェント
・エン婚活エージェント
・ノッツェ

 

パートナーエージェント運営会社

 

オーネット運営会社

 

IBJメンバーズ運営会社

 

ツヴァイ運営会社

 

ゼクシィ縁結びエージェント運営会社

 

エン婚活エージェント運営会社

 

ノッツェ運営会社

 

ざっと見ただけでも、結婚相談所の運営会社は信用できそうな会社が名を連ねています。

上場企業もありますが、上場しなくとも親会社が上場企業であったり、社会的に認められている企業が運営していることがわかります。

また会社の設立年月日も、マッチングアプリの運営会社とは比べ物にならないほど古い会社が多数あります。

 

料金

次の表は各結婚相談所に入会して、1年間活動後に成婚した場合の料金一覧です。

一年も掛からずに成婚になった場合は下記料金より安くなります。

(成婚料がある相談所は成婚料も含む)

 

2020.11.08調査

全て税抜き価格

結婚相談所料金一覧

 

マッチングアプリや婚活サイトは各社料金が横並びという感じがしますが、結婚相談所はかなり差があります。

相談所から紹介してもらえる人数や、お見合いを申込める人数は相談所によってバラバラです。

また、入会から成婚までの全てを手厚くサポートしてくれる相談所もあれば、会員自身がスマホやPCを使って活動する相談所もあり、単純に料金だけで比較することはできません。

 

会員データ

婚活・恋活をする上で、絶対に知っておかなくてはならないのが登録会員のデータです。

各結婚相談所の運営会社が会員を募集する際に、どんな媒体に広告宣伝を行うかによって、男女の比率や年齢層に違いが出てくるからです。

登録会員データの中で重要なのは

・会員数
・男女比率
・年齢層

の3つです。

 

会員数

2020.11.12 各社公式HPを調査

結婚相談所 会員数

 

上表中に記載した「日本結婚相談所連盟」「コネクトシップ」「良縁ネット」は会員相互紹介ネットワークです。

「会員相互紹介」とは、全く別の相談所同士がお互いに自社の会員を他社に紹介する仕組みのことです。

会員数が少ない相談所は会員相互紹介ネットワークに加盟して、お互いに会員を紹介しあうことで多数の会員数をユーザーに紹介できるようにしています。

 

コネクトシップ(CONNECT-Ship)

結婚相談所のパートナーエージェント(タメニー株式会社)が運営しています。

2020年11月データ
有効会員数 30,374名
利用事業者数 12社

加盟している12社の全ての会員を紹介してもらえるのではなく、コネクトシップ会員の内、他社への紹介を許諾している会員のみの紹介になっています。

ゼクシィ縁結びエージェントは公式サイトで、「パートナーエージェント所属会員さまならびに「CONNECT-ship」参画各社会員さまのうち、「ゼクシィ縁結びエージェント」とのマッチングに許諾をしていただいているコネクト会員さま(全国約17,900人が登録)。会員データ出典:2019年8月現在」と公開しています。

その他の相談所は許諾者数を明確しておらず、CONNECT-Shipに加盟しているとだけ公開しています。

パートナーエージェントと、エン婚活エージェントはコネクトシップ会員も含めた会員数を公開しています。

 

IBJメンバーズの会員数は「日本結婚相談所連盟」の登録会員数をそのまま会員数と公表しています。

日本結婚相談所連盟を組合組織か何かではないかと勘違いしている方が多くいますが株式会社IBJが運営しています。

連盟にはIBJの直営店とその他の加盟店があり、直営店が「IBJメンバーズ」で、その他の加盟相談所はIBJの直営ではありません。

 

男女比率

2020.11.12 公式HPを調査

結婚相談所 男女比率

 

結婚相談所はマッチングアプリなどと違い、基本的に若干女性が多くなる傾向にあります。

男:女=6:4や7:3が多いマッチンプアプリや婚活サイトと比較して、結婚相談所は男女比がかなりバランスがよくなっています。

ノッツェは男女比=6:4と公開されているだけで詳細は非公開になっています。

 

年齢層

2020.11.12 調査

-----は入会資格の下限年齢と上限年齢を表しています

(ノッツェは年齢層を非公開)

結婚相談所 男性年齢層

 

結婚相談所 女性年齢層

 

・結婚相談所ごとに公開している年齢層の区分がバラバラのため、同条件で比較することはできません。

・どの相談所も最も高い年齢層は「〇〇歳以上」とひとくくりに区分されてしまうため、年齢が高くなるほど正確には把握できません。

・IBJメンバーズの男性をみると、46歳以上が13%となっていますが、44歳が上限年齢になっているため、50代前半の会員はかなり少ないとみてよいでしょう。

 

会員の年齢層データは非常に重要な指標です。

自分が相手に希望する年齢の会員がたくさんいる相談所をしっかりと調べてから入会するようにしましょう。

 

紹介人数

料金が安ければ紹介人数は少なく、料金が高ければ紹介人数は多くなるのが一般的です

 

紹介方法として

①相談所側からの紹介

②自分でプロフィール検索して申し込み

CONNECT-ship会員からの紹介

④日本結婚相談所連盟からの紹介

の4通りがあります。

次の表は各相談所のコース別紹介人数をまとめています。

(表を拡大してご覧ください)

2020.11.08 調査

結婚相談所紹介人数一覧

 

①相談所側からの紹介

相談所の専属スタッフ(仲人やコンシェルジュ等)による、「プロの目から見てあなたに合うと思われる会員を相談所が紹介してくれる人数のことです。

 

②自分でプロフィール検索して申し込み

結婚相談所のサイトやアプリから、PCやスマホで相手を検索して「この人を紹介して欲しい」と申し込める人数です。

相手から申し込まれた場合は人数無制限の場合が多くなっています。

 

CONNECT-ship会員からの紹介

CONNECT-shipとはタメニー株式会社が運営する会員相互紹介プラットフォームのこと。

自社会員をCONNECT-shipに登録することで、他社の会員をお互いに紹介しあうネットワークです。

上表では、ゼクシィ縁結びエージェントのみ「相談所側からの紹介人数(ゼクシィ縁結びエージェント会員からの紹介人数)」と「CONNECT-ship会員からの紹介人数」が明記されているのは、公式ホームページでその人数振り分けを公開しているからです。この場合、CONNECT-ship会員約55000人の内、ゼクシィ縁結びエージェントへの紹介を許諾している会員数約17,900名からの紹介を表しており、全てのCONNECT-ship会員が紹介の対象になってるわけではありません。

「パートナーエージェント」、「ノッツェ」、「エン婚活エージェント」は自社会員とCONNECT-ship会員の紹介人数振り分けが非公開のため、両方を合算した人数を表示しています。

 

④日本結婚相談所連盟会員からの紹介

「IBJメンバーズ」と「ツヴァイ」は日本結婚相談所連盟会員からの紹介が利用できます。

 

【重要】

なぜ、結婚相談所は『相談所からの紹介毎月〇名、自分でプロフィール検索して申し込めるのが毎月〇名まで』というルールになっているのか疑問に思っている方も多いことでしょう。

相談所側から紹介される会員は基本的に自社会員であることが多く、自分で検索して探すお相手は「自社会員+相互紹介ネットワークの会員」であることが多いためです。

基本的に結婚相談所側は「自社会員同士から成婚カップルが生まれること」を目標にしています。

会員相互紹介ネットワークに加盟して、無料でネットワークの会員を紹介してもらえるはずがありませんから、利幅の大きい自社会員同士の成婚を優先したいわけです。

成婚料のある相談所ならなおさらです。自社の会員同士が成婚になれば、両方から成婚料が入りますが、他社から紹介された会員の成婚料は紹介してくれた会社側に入るからです。

 

相談所側から毎月紹介される会員は、悪質な相談所なら「自社会員の売れ残り」かもしれませんが良心的な相談所の場合は本当にあなたに合った相手を紹介してくれるでしょう。

経験豊富なコンシェルジュやカウンセラーの意見は、自分の凝り固まった考えを解放してくれますので、少し耳を傾けてみるようにしましょう

 

その他の注意事項

ここでは詳細を解説しませんが、次の点についても事前に調べておく必要があります。

 

自分の居住地が入会条件のエリアに入っているか?

店舗に何度か通って活動する相談所の場合は、入会条件に居住地の都道府県が指定されている場合があります。

特に地方にお住まいの方は自分の居住地が対象エリアか事前に調べておきましょう。

 

仲人(専任スタッフ)がサポートしてくれる範囲

相談所によって仲人との面談や、電話やメールでの相談についてのルールが違います。

どの相談所も、初めての面談で「今後の婚活プラン設計」は必ず行われるでしょう。

しかしその後のサポートは相談所によっていろいろです。

電話やメールでの相談はフリーで相談できることがほとんどですが、面談は毎月行われるところもあれば数ヶ月に一度の所、または面談はできずに電話とメールのみなど、相談所によって違います。

料金が高い相談所は至れり尽くせりですが、料金が安い相談所やプランを選択する方は予めサポート範囲を細かく聞いておく必要があります。

 

休止制度

結婚相談所は月の利用額が1万円~1万数千円と高額です。

何かの理由で急に婚活ができなくなった時に、少額の料金(月数千円程度)を支払って休止中の状態にできる相談所とできない相談所が有ります。

休止したくなる理由としては

・家族の病気等で急に忙しくなった

・仕事が繁忙期に入った

・想定外の事情により活動する時間がとりづらくなった

などです。

 

しかし、休止制度が本当にあった方がいいのかは微妙です。

休止制度があると、ちょっと婚活につまづいただけで「一時的に休止しようかな・・・」と弱気になりかねないからです。

家族の急な病気や本当に想定外の事件が起きた時には休止制度は有難いかもしれませんが、仕事が繁忙期だからと言って、一ヶ月の間に数回のお見合いのための時間なら作れるはずです。

休止制度は無いよりあった方がいいのかもしれませんが、休止制度に逃げがちだと自分で思う方はギリギリまで休止制度は使わないようにしましょう。

 

結婚相談所の基礎知識まとめ

結婚相談所は全ての婚活サービスの中で最も料金が高額ですが、その分、会員の結婚に対する真剣度も非常に高くなっています。

一年間活動すると数十万の費用が掛かりますが、数ヶ月で成婚になれば安く済みます。

「一生を共にする相手を探すためなら数十万円かかっても仕方ない」と考えられる方(それだけの資金力がある方)は婚活アプリやサイトではなく、結婚相談所が一番成功するでしょう。

 

結婚相談所を利用する際のポイントは

■運営会社を調べる

■会員数は多い方がいい

■男女比率に注意

■自分が希望している年齢層は多いか?

■会員相互紹介サービスの人数をそのまま鵜呑みにしない

■紹介人数には相談所から紹介される人数と、自分で検索する人数が合算されている場合があるので注意

■料金は仲人の介入度合いと紹介人数によって大きく変わる

■入会資格(年齢・エリア・学歴・収入等)の確認

■仲人のサポート範囲の確認

■休止制度の確認

 

以上の点に注意して、最初のカウンセリング時に質問事項をしっかりとまとめてから相談に伺うようにしましょう。

この「結婚相談所の基礎知識」では押さえてきたいポイントをまとめました。

さらに詳しい解説は重複する部分もありますが、「結婚相談所の選び方」「結婚相談所おすすめランキング」で紹介しています。

 

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