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子供は何歳まで産めるの? ~データで見る女性の年齢別出生率~

30歳を超えてくると、「この先結婚して、何人子供が持てるのかな・・・」と考える人も多いことでしょう。

令和元年度版「少子化社会対策白書」によれば、女性の年齢別出生率は次の通りです。

女性の年齢別出生率

資料:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2019」を基に作成。
注:女性の年齢別出生率は、(各歳別)出生数を(各歳別)女性人口で除したもの。

 

(表の見方)

算出方法は、「年齢別出生率=各歳別の出生数 ÷ 各歳別の女性の人口」。

2017年調査の場合、30歳女性の年齢別出生率は約0.11になっています。
30歳の女性が100人いたと仮定して、11人の子供が生まれているという意味です。

注意したいのは、出生数には第1子だけではなく、第2子以上も含まれている点です。

そのため15歳~49歳の数値を足すと1(100%)を超えます。

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表を見ればわかるように、晩産化が進行しています。

1975年の調査時には25歳がピークだったのに対し、2017年調査では30歳がピークになっています。

未婚者の内、将来子供が欲しいと考えている人であれば、35歳で結婚し、妊娠期間も含めても、全然間に合うような時代になっています。
場合によっては第二子の出産も現実としてあり得ます。

先月の事ですが、私の知人女性が初婚で昨年結婚し、特に不妊治療もせずに自然に妊娠して46歳で第1子を出産したと聞きました。
母子ともに元気で、産婦人科の先生にも「かなり珍しい」と言われたそうです。

グラフを見ても、33歳~38歳あたりでグラフがかなり盛り上がっているように見えます。

婚活などを真剣に考えている人は30代前半程度では、まだまだ不安を覚えるほどではないと言えます。

 

 

初婚の年齢も見てみましょう。

これは厚生労働省の人口動態統計より抜粋しています。

平均初婚年齢と出生順位別母の平均年齢の年次推移

 

結婚から第1子の出産までの期間を見てみましょう。

2017年の平均初婚年齢(妻)は29.4歳。

第1子の母の平均年齢は30.7歳となっており、結婚から約1.3年後には第1子を出産しています。
第2子の母の平均年齢は32.6歳となっており、結婚から約2.9年後には第2子を出産しています。

結婚から約3年後には二人目を出産している感じです。

 

35歳あたりを超えて結婚する場合、若い人の結婚のように「しばらく新婚生活を楽しんでから子供が欲しい」という割合は減ると思われます。

「すぐにでも子供を」と考えている人の場合は、平均値より第1子が早くなる可能性もあります。

 

私の周りの未婚者の人と結婚について話をした際、女性の場合は35歳を超えてくると、なぜか悲観的なことをいう人が多いような気がします。

確かにこれらの表を見てみると、35歳は非常に重要なターニングポイントになる年齢であると言えます。

男性の場合は38歳あたりを超えてくると悲観的な人が多くなってきます。

時々38歳以上ぐらいの男性で、結婚対象の年齢を勝手に下げて「27歳~33歳位の女性」をターゲットにしている人がいますがそういう考え方だと今年も結婚はないような気がします・・・

 

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